秋の夜長を楽しむ

Hotel Granvia



清水寺より急いで烏丸へ戻り、
いつもお世話になっている中目黒の
岩茶房の京都店へ。
カミさんの学生時代の友人が在住と
いうことで待ち合わせをしていたのだが、
20年振りということで楽しみにしていたのだろう。
京都店は一本中に入った蛸薬師通りに位置。
割かし閑静なエリアなのではないだろうか。
店内は手頃なコンパクトな空間で落ち着けるね。
また以前の岩茶房本店のような雰囲気の残る感じであるのが懐かしい。
今回は3人3様のお茶を存分に頂いたので、かなり満足しましたな。
男性店長は来年より中目黒へ異動するということで再会を期待しましょう。
本店は10月に移転したばかりで、さらに居心地の良い
空間のなかでお茶を時間を楽しむことができるようになった。


ちょうど近くに、昨年完成したCOCON KARASUMA(古今烏丸)があるので寄り道。
旧丸紅ビルをリノベーションした過去、現在の重なりを表現した複合ビル。
ACTUS、唐紙で有名な「唐長」、面白いところでは京都の学生の作品を販売する
「shin−bi」、映画館、スーホルムカフェ、オーバカナルなど魅力ある
ショップが多い、まさに京都の古今が楽しめる人気スポットのようですな。


日が暮れると京の街はますます「いにしえ」の雰囲気が出てきますな。
それも細い路地のある街の佇まいから、独特の匂いが漂ってくる。
夜ご飯は烏丸駅より近い「」を予約。
近辺は街灯も弱く、結構暗いのでわかりずらかったが、
こうした雰囲気というのもまた風情があって良し。
目前に広がる提灯の明かりが目印で、その手前でまさに「ひっそり」
という言葉がばっちりハマルほどの木造建築の佇まいでしたな。


1階はカウンター。ワシらは、2階は座敷で、
天井の高い屋根裏のようなスペースの角に落ち着いた。
やはり木造ゆえ、この空間がかなりゆったりしていていたね。
地元の方にも、美味しいものを手頃な価格で食べさせて
くれる店と人気があるようで、のんびりと語らいながら居られる。
食事は、おばんざい、揚げ出し豆腐、どれも美味しかったが、
特に「海老と帆立の包み揚げ」のさくっとした食感ながら
食べ応えのある一品が酒の肴にぴったりでしたな。
あと嬉しかったのが、しばらく飲んでいなかった銘酒「田酒」をやれたことかな。
とにかく、辺りはとても静かでまるで時を刻む秒針の音がはっきりと聞こえてきそうなほどだ。
ゆるいながら、じっくりと夜時間を過ごせる精神的にも贅沢な宴になりましたなぁ。



『駅から見るろうそくタワー』