音源収集、小ネタ

DEGELIUS



ヘルシンキ滞在中、一番の目的は
現地でしか入手できないだろう音源の収集だ。
北欧の中でも、フィンランドのアーティスト(特にジャズ系)は
まだまだ十分に日本に紹介されていないと
感じていたので、楽しみにしていた。


早速、向かったところはjazz系、ワールド系を
取り揃えたCD、レコードショップのDEGELIUS MUSIC
以前の記事でも載せたが、The Five Corners Quintet
のバンド名の由来にもなっている、「五叉路」にある。
このショップはフィンランドの特にジャズ・カルチャー
に重要な役割を果たしているようだ。ちなみにオーナーは
当然、The Five Corners Quintetとも交流があると話していた。
音源のほうは各ジャンルを全てチェックしたわけではないが、
日本に入ってきていない盤がどっさりあった。
日本と違うところは、CD自体はケースに入っておらず、
購入するときにストック箱から取り出してくれるというシステムになっている。
盗難防止なのかどうかは不明だが、日本ではおそらく出来ない作業だろうと思った。
レアなところでは毎年夏に行われている、Pori Jazz Fesの40thアルバム、
輸入もされているが、フィンランドのレーベルであるTUM、TEXICALLI、
A-RECORDなど品揃えも充実している。
結局、2度しか行けなかったが、時間があるかぎりいたいショップだった。
ライブ、レーベルなどのフライヤーも豊富にあるので、これだけでも入手の価値あり。
道を挟んで左隣はポップ系のミュージックショップ。時間がなく、チェックできなかった。


中心部のIso RoobertinkatuにあるSTUPIDO SHOPへ。
レコードレーベルも所有しており、ジャンルはダンス、ヒップホップ、
ロック、スカ、パンクを中心にファンク、ブラジル、ジャズなど
CD、アナログのほか、DVD、雑誌なども取り扱っている。
難点は全てのジャンルが、ごちゃ混ぜでアルファベット順に並んでいるので、
少し見ずらいところだろうか。友人からお勧めのモノを中心に購入した。
結局、当初の目的のティル・ブレナーとシリエのDVDは探せずじまい。
若者の溜まり場的な場所にもなっているようだ。Turku店もあるようですな。


その他CDショップは、駅前近辺のチェーン店、free record shop
ストックマンデパートの地下にもあるが、こちらの品揃えは一般的なものだけになっている。

カニエミ方面にBLACK and WHITEという
良さげなショップがあるようなので、次は行ってみたい。



Emma Salokoski Ensemble / KAKSI MANNERTA


今回、入手した中でもっとも頻繁に聴いている友人お勧めのアルバム。
全曲、フィンランド語で歌われ、フォーク、ボサノバ、ポップ、ジャズ
といったジャンルにもうまくフィンランド語独特のリズムが乗り、
かつほどよくミックスされ、オリジナリティ溢れる良質の
スタイリッシュなアルバムに仕上がっている。
メンバーの演奏レベルも高く、聴くほどに味の出てくる非常にバランスが取れたアルバム。
自己名義のアルバムのほか、Quintessence、
Don Johnson Big Bandにも参加している。
フィンランドの多数のアーティスト同様、シベリウス・アカデミー出身。


<ライブ・スポット>

UMO JAZZ HOUSE
ヘルシンキを代表するジャズ・クラブ。UMOジャズ・オーケストラのホームグラウンド


CARUSEL GROOVAA
かもめ食堂」のロケ地(カフェ・シーン)近くのエリアにある


Storyville
ヘルシンキの古き良きクラブ。ニュー・オーリンズのディキシー・ジャズ、ブルース他。
テンペリアウキオ教会近辺。


<番外編>
●建物の中でかかっていた気になった音楽
1.アラビア・ファクトリー内、ショップでJohn Pizzarelliのいなせなナンバーが鳴っている。
思わずショッピングに拍車がかかってしまうことに(笑)。

2.ヒエタラハデン・サルホールにてGoran Kajfes参加の割とレアな曲がかかる。
これは、何かの偶然に間違いないと思い込む。