Motif from Norway &

Motif/Expansion

Goran Kajfesと再会(12/3)

ノルウェーの若手ジャズメン、Motifの初来日(新宿Pit Inn)。

Motifの音楽が楽しみなのはもちろん、
今回、とりわけ特別なのは代役メンバー(トランペット)に、
Goran Kajfesが参加していることだ。
偶然にも、今年の6月、スウェーデン、アーランダ空港で出会った
ばかりなのに、半年後、こうやって再会できるのも
何かのご縁と思わずにはいられないね。


肝心のステージはというと、
「ビックリする大爆発から繊細なバラッドまで」をモットーにしているだけあり、
ダイナミックな演奏、かつ非常に美しいニュアンスの
付けられた演奏で、ツボにはまり大きく頷いてしまった。
Motifのような音楽性を持つバンドは、CD音源とライヴでの演奏は
全く違ったものになりがちだと思うので、敢えて事前にあまりCD音源を聴かなかった。
でも、実はこの双方のギャップをできるだけ無くすように考えて
レコーディングしているようなので、違和感無く楽しむことができた。


曲のフォームとしては
60年代にマイルスを筆頭とするグループが
試みていたような、いくつかの「モティーフ(アイデア)」
をどんどん膨らましていくような手法で、内容がとても充実している。
2作目のアルバム「Expansion(拡張)」のタイトルに
ぴったりのサウンドになっていたのではないかと思う。
ステージ進行は、軽いMC(曲調に関して多少、
ギャグを言う場面もあり。メンバー苦笑)
を挟んだ淡々としたもので良かった。
オーディエンスもそれを望んでいることだ。


縦横無尽にリズムを紡ぎ出すリズムセクション
繊細、ときにアグレッシブなニュアンスが素晴らしいピアノ、
テクニシャンながらもツボを得たプレイの光るテナーサックス、
そして、今回のツアーで代役ながらも徐々に熱く、
終始クールなプレイを繰り広げてくれた
トランペット、ゴラン・カイフェス。
技術的にはもちろん、特に感性の部分で秀でたグループであると思わざるを得ない。
ノルウェーのほか、北欧ジャズを聞いていくととても真摯に音と向き合っていると感じる。
これも北欧ではジャズが普段から広く受け入れられていることが要因かもしれない。
また北欧諸国間でメンバーなどいろいろと接点があって、音楽を聞く幅が広がるから面白い。


演奏時間はアンコールも含め、
1時間強で非常に満足できる内容だった。
オスロでのメインのライブスポットはBlå(Blueの意味)との情報を入手。


終演後、ゴランと半年振りに再会を交わした。
事前にメールのやり取りをしていたおかげで、
ちゃんと覚えていてくれたのが嬉しかったな。
終了直後とあってか、興奮気味のようで、想定外にも、いろいろ話すことができた。
というか、彼自らいろいろと話してくれたけどね。
北欧人らしく大変フレンドリーで、実は結構、愉快じゃないか。

今回のアジアツアーはスケジュールが密で大変なようだ。
次回は、彼自身のグループでの演奏を聴きたいなぁ。
嬉しいことに、ストックホルムを訪れたときには、案内してくれるらしい。(まじすか)
よし、こうなったら向かうで聴くことにしようか(ね、カミさん。どうだろう?)
今回はスケジュール上、東京をほとんど楽しめていないようで、
「次回は、東京案内してよ!」とお願いされてしまった。(はい、はい、喜んで!)
という訳でいつしかの再会を約束した。

ヘッドスピン
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5 ジャズとエレクトロニカの類い希なほど高い次元での融合

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参考:ご覧、カイフェス。 - フード、コーでねぇと4~北欧女、まだまだ旅立つ