♪目の〜前の〜奴が〜邪魔!!(by Danceman)

Change Guard Ceremony

ストックホルム編)     (6/2・午前)


本日、滞在最終日。
宿を移動するので、準備することがことがあります。
まず、朝食を先に済ませてからにするかと思い、
1Fのカフェに降りていった。
一番乗りで誰も居なかったが、
大男レナートがこれから一人で準備を始めようとしている。


「あれ〜、時間なのにまだー!」と言った瞬間、
すかさず顔が紅潮しているレナート
「申し訳ないんだけど、今日担当の女の子たちが
遅刻していてまだ来ていなんだよー。昨晩一緒にパーティ出ていたのにさ。
だから、アイム・ヴェリ〜・アングリーー!!(感情を込めて訳すと
「オレはメチャメチャ怒っているんだ〜〜〜〜!! ウオォォォォォォ(は余計か)
だから、悪いけど、もうちょっと待っててね」。
海賊の本当の怒りを目の当たりにした。おー、コワッ。
(お姉ちゃんたちの今後の進退、大丈夫かな。あんまり怒んないでね、レナート)。


「ノー・プロブレム。一人で大変そうだけど、なんなら手伝ってもいいよ」などと
言ってみたが、にや笑いで無言の困った表情だ。


「じゃ、先に荷物を郵便局まで置いてくるので、
ゆっくり準備していいっすよ」となだめてみた。
ま、30分くらいはかかるだろうと見込んで、
早速、郵便局まで朝の散歩がてら行った。
毎度お世話になっているガムラ・スタン出張所には、
顔なじみの、いつ行ってもやる気の無さそうな(ちゃんと仕事はちゃんとやってるので)
インナータイプの若いお兄さん、キップの良いおばさんに担当してもらっていた。
発送手続きにパスポート確認が必要なのだが、何度も行くので顔を覚えられてしまい、
初回に一度確認されただけで、その後は顔パスになっちまった。楽でいいね。


無事、発送した後は、今後の梱包材料が足り無くなってきたので、
昨日から発見していた事務用品店へ行った。
ここは、東京でいえば「オフィス・デポ」みたいな店かな。
カートンの量が業務用サイズ。当然、エアキャップなんて
ちょうどいい量のものなど無く、なんとロール直径60cm、
幅1mの巨大サイズ。こんなのいくらなんでも宿まで手持ちできないので、
適当な長さにカットして必要な分だけ取り、残りは置いてきた
(事情を説明したら、多少まけてくれた)。
他に薄手のダンボール紙を1ロール、クラフトテープも購入した。
まだ8時過ぎでオープンしたばかりなので、従業員の方々は
ゆっくりとコーヒータイムだった。
くつろいでいるところ、その横で一所懸命にプチプチを切ってるワシ。
どうもお邪魔しました。


用も済んだので、早速宿に戻り、ブレックファスト。
相変わらず、女の子たちは来ておらず、レナート一人でサーブしている。
しかも汗びっしょりで動いているので、どうもご苦労さんです。
お先に東欧出身と思われる親子。グッ・モーニン。品がいいね。


2日間しか居られなかったが、ここは部屋がゆったりして広いのがいい
(ツインベッドルームだが、床に布団敷けばプラス4人くらい泊まれるかな)。
CDプレーヤー、テレビは壁掛け液晶タイプも装備。
さらにコンパクトな台所(お皿、フォーク、ナイフもあり)
があるので、材料買ってきてサンドくらい作れるだろう。
電気ポットでコーヒー、スープが飲める。バス・トイレは床暖房だし、
建物は目茶古いが中身はハイテク仕様でとても使い勝手が良く気が利いている。
また泊まりたい。ちゃんとベッドで眠るためにもね。


さて、チェックアウトする時間がきたので、
レナートさまにお頼みして、我々のスーツケースを降ろしてもらうことに。
もちろん、‘Remember my special service!’なんて言われないように
あらかじめワイロは渡し済みだ。
スタッフにお礼を伝え、宿を後に。
あっ、大男と写真撮るの忘れた。


最終日は、エステルマルム地区のhttp://www.hotelkarlaplan.com/
クラリオン・ホテル系列の4月末ニューオープンのホテル。
ネットサーチして、落ち着いて良さそうなエリアなので決めた。
堅牢なエントランス。階段なのがつらい。
カウンターはブラックを基調としたシックな感じが◎。
ラウンジを見渡すと、旅行者というよりはいかにも出張中のビジネスマンが多い。
一旦、大量の荷物を預かってもらって、またガムラ・スタンへ戻る。


というのも、王宮で衛兵交替式を拝見するためだ。
以前、バッキンガムで見たことはあるが、なんの興味も引かれなかった。
気が乗らなかったが、この国は違うようだ。
なんたって、馬に乗りながらブラスをブロウするのだから、少し驚いた。


楽器はトランペット(ファンファーレ用で長い)、ビューグル、アルトホルン、
ユーフォニウム、チューバ、それに打楽器陣。
カラーは全てシルバーで統一していた。右手で楽器持って吹奏し、もう一方で手綱を引いている。
演奏は二重丸◎。歩きながら、例えばマーチングバンドなんかでブロウするのも
難しいのに、馬に乗っていてはなおさらだ。実際、相当に暴れていた馬もいた。
ニュー・オーリンズマルディグラのマーチングバンドでも馬に乗っていては無理だろうな。
落馬しかねない。(一番前で撮ったから後頭部が写っていないぞ)


どこからどこまでが交替式かわからないが、12時15分から始まって、30分強やっていた。周囲の衛兵が女性から男性(いづれもかなり若人)に替わったときがそうだったのかな。
見ているといろいろな型があるのだが、注目に値したのが、
前列、打楽器陣(馬の両サイドにフロアタムを付けている大太鼓隊)の2人だ。
演奏の途中に両手を外側斜め45度の角度に挙げたポーズが、
なんだか仮面ライダーの変身ポーズみたいで笑った。
しかもピタッと静止するもんだから、なおさら面白く噴き出してしまった。
それが、この画像。左の2人に注目!!(後頭部、邪魔なんだよ!)

神聖な儀式なのに!懺悔。


後半戦、ホルスト「惑星」より「ジュピター(木星)」、スッペ「軽騎兵序曲」を演奏。
ほとんどコンサート状態です。
途中から、多少雨が降ってきたが、妙にこの場の雰囲気にマッチしていたので、
ちっとも気にならなかった。


衛兵はみなかなり若い。スウェーデン選抜の人材なんだろうね。
若いのに、責任ある仕事なので大変だ。
でも、一番つらく大変な思いしているのは、
打楽器(特に太鼓)を両側に付けられている「馬たち」に間違いない!

『人間を乗せるだけでも大変なのに、太鼓も付けられて重いし、
「ドンドコ、ドンドコ、ウルサイちゅーの」』と言っているかどうかは解らないが・・・


昨日会ったJessicaから呼び出しがかかった。
「いま、そこから向かいの国立博物館にいるから、来てね。歩いて10分くらいだから」と。
そういえば、ランチに誘われているので、早く行かなくては。サクっと移動。


それにしても、最後まで前の人たちが邪魔で、撮った写真に
ほぼ後頭部が写り込んでいる(インターナショナル後頭部コレクションができる位)。
わしの必殺「人間一脚」状態で腕を伸ばしてもだめ。
まったく邪魔なんだよね〜とボヤッキー
誰もがそう思っているか・・・。


さっ、早く対岸に行かなくては。



参考:北欧女 vol.16 非情なる選択(6/2) - フード、コーでねぇと4~北欧女、まだまだ旅立つ