あの方も訪れていた寺だが・・・

報国寺の竹林



今まで鎌倉を何度か訪れているが、
鶴岡八幡宮より東側の二階堂、金沢街道。
ここがお気に入りのエリアです。
そして真っ先に目指すは徒歩で20分ほどの報国寺
もちろん、バスでも行けますが、途中の良さげなお店が
あるのが見逃せないですなぁ。


実のところ、報国寺は3年ぶりでした。
遠くから見て明らかにわかるほど、入り口の門が新しくなっていた。
ん〜、あの旧い味のある雰囲気が好みだったのですが、
老朽化が激しかったんでしょうなぁ。残念だが、仕方がないねぇ。
そして、見たところ庭も綺麗に改修工事されたようで、
こちらはすっきりして良い感じでした。


見所の竹林は相変わらず、以前と同じような雰囲気。
この時期、週末は混んでいるようで、茶屋で先に抹茶を頂く
ことにしました。これが一番の楽しみ、ま、儀式のようなものです。
以前は確か6月頃に訪れたので、もっと竹の色が鮮やかな緑色
だったと思うが、まぁ、冬の竹林の凛とした空気感っていうのも悪くないですな。


さて、後からひっきりなしに参拝客がやって来るので、
そそくさと退席というか退却。次回はもう少しのんびりしたいぞ。まじに!
この竹林は決して広くはない面積なので、あっという間に見られる。
で、絶好の撮影ポイントはないかとファインダーを覗いていたのだが、
突然目を疑うモノが視界に飛び込んできた。それは・・・。


竹林に「いたずら書き」ならず、どこにでもあるような「いたずら彫り」だった。
ほとんどが、くだらない類の内容のものだったが、中にはハングル語で
彫られたものもあった。ここはいまや国際的に有名な観光場所とも言える
場所になったことは間違いないと思うが、こうした行為はほんとに酷い。
日本人としても恥ずかしい事であるし、ましてや海外からの観光客がそうすることはなおさら。
これでは、海外からのゲストを案内しようとしても恥ずかしい一面を見せることに
なるが、現実だからしょうがないので、説明するしかない。

●「撮りきれない竹林」(2007.1 報国寺
〜敢えて手前をボカさざるを得ない


日本の「恥の文化」というものはどこに行ってしまったのでしょう。
昨今、マナーに関して、若者だけでなく、大人も
極端に低下しているということを常々思ってしまいますな。
実際、この神聖な場所にかなり場違いで勘違いしている人たちも結構いました。
せめて、自分の周りにはこういったことをする人がいないよう切に願います。


以下は、http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/35056より一部抜粋。


「文豪・川端康成が名作「山の音」の着想を得たと
いわれる静寂に包まれた場が、古都鎌倉にある。
建武元(1334)年に足利尊氏の祖父、家時が開基した臨済宗の禅寺「報国寺」。
約2000本の孟宗竹(もうそうちく)が生い茂る「竹の庭」で名高く、
映画のスティーブン・スピルバーグ監督をはじめ、お忍びで訪れる海外の著名人も多い。
そんな日本情緒あふれる「竹寺」を彩る一部の竹の幹に昨年秋、
古竹で作ったカバーが巻き付けられた。青竹とのコントラストが
際だつ薄茶色のカバー。冬の寒さから竹の幹を守るためのものではない。」



●「しなる竹林」(2004.5 報国寺