嬉しい誤算。「カイ・フランク展」:アラビア美術館

ARABIA KESKUS



まだ二度目なのにヘルシンキ
外せなくなったスポット、アラビア美術館
北欧ブームの影響か否かは不明だが、
昨年から日本を行脚している「アラビア展」
が、やっと最終巡回地の東京・白金に到着。
ここは、やはり本家本元を拝まないと
いけないでしょう。


思い起こせば、昨年はスケジュールがかなり
タイトだったので、本当に100m走する勢い
(実際そうだった)で、ざっと見た程度でしたな。
今年は時間に余裕を持ってゆっくり見られる予定
なので、楽しみにしていたところ、いきなり入り口に
なんと「カイ・フランク」の名前が記された看板を発見。


でも、よく見ると会期はとっくに過ぎていたわけで。
まさか、やっている訳ないだろうと高を括っていたら、
これ、本当にやっていましたわ。
あの期間表示は何なのだろうね?
日本じゃ、期間延長などほぼありえない話ですな。


まずは、常設のアラビアの名作品から見ていったが、
昨年とはまた展示品が多々変わっていたね。
やはり日本などに出張しているのだろうか、
明らかに「留守」にしているスペースが確認できたが、
ここで完全版を見られるのはいつのことだろうか。
入館者は昨年のほぼ「貸切状態」とうって変わり、
20人ほどの団体(ドイツ人と思われる)が現地ガイド付きで
案内されていたので、珍しく賑やかな雰囲気でしたな。


そして、同じフロアの一角で「カイ・フランク展」やってました。
Kiltaシリーズ、グラス、ポットなど氏の作品がほぼ完全網羅されていて、
カタログではなく実物を目にするというのは、さすがにフィンランド・アラビア
でしか出来ないことですな。シェイプはもちろんのこと、特にグラスの
微妙な色合いが光を通すことで七変化したり、その質感が素晴らしいものであった。
ワシ自身もグラスなど数点持っているが、これでなお一層、眺める角度が違ってきそうです。
今回見られたのは棚ぼたもので、まさに想定外(古いですか)だった。運が良かったですな。