グルーヴ・マスター三人衆
1ヶ月も前になってしまったが、
3年前にブルー・ノート東京で見た
オルガン・サミットの再来かという訳
ではないが、Reuben Wilsonが自身の
バンドを率いて来日するというので、
早速コットン・クラブへ。
前回は白スーツ着用という、70歳過ぎのお爺さんにしては
なかなかいなせな出で立ち。190cmほどの長身なので
似合っていたが、今回は割かし渋めのグレーのスーツで登場。
白スーツを期待していたのにね。
今回の来日メンバーはReuben(org)、
Grant Green Jr.(g)、そしてClyde Stubblefield(ds)。
いつもは、Barnard Purdieでやっているようだが(ツインドラムでの時もあり)、
JB'sの元メンバーとあっては、ぜひクライドを生で見てみたかった。
G.G.Jr.を除いての二人はもう高齢なのに流石にプレイぶりがやっぱりこなれていたねぇ。
特にルーベンは前回の時はあくまでオルガニスト3人衆(Jimmy McGriff、Joey Defrancesco)
の中にあってはあまり目立たないプレイぶりだったが、今回はリーダーバンドなので
自身の曲を気持ち良くプレイしていたねぇ。前回とハモンドの種類が違うのも
あると思うが、音のキレ、立ちあがりがやっぱこれだと思えるサウンドで良かったですな。
クライドはパワーでグルーヴするタイプではなく、わりとタイトかつ割とルースな
ノリでビートを刻んでいたが、タイト+パワーで押す派手なタイプのバーナードとは違っている。
ワシはクライドの「まだ自分のグルーヴに満足はしていないんだ」
と言わんばかりの一生懸命にビートを刻む様子にすっかり心を奪われてしまったなぁ。
次回はぜひバーナード・パーディとのツインドラムで見てみたい。
G.G.Jr.は親父さんのあのイナタイプレイと結構似ていて、
テンプテーションズのカバー曲ではヴォーカルも披露。結構いい喉をしてましたなぁ。
ギグも最終日とあって、最後は自然と手拍手が付き、大盛り上がりで終了した。
終始気になったのが一人で中央真ん前に陣取り、やららと首を左右に振りまくっていた
ノリノリな兄ちゃんで、どうも視界に入ってくるので落ち着かなかったわ。
帰り際にReuben(本当は奥さんだが)とメールで約束していたとおり、
3年越しでやっとサインを頂戴した。ちゃんとワシらのことを覚えていてくれました。
高齢ゆえ最後のジャズ・ジャイアンツを
もう一度目にすることができるだろうかという思いもあるなぁ。
ほぼ同じ内容のステージがここから見られる。
それにしても、4年前から同じような曲をやり続けているっていうのは・・・