Swedish Singer―Sofia Pettersson

Sofia Pettersson/That’s amore



スウェーデンの女性シンガー、ソフィア・ぺテルソン
日本では、一般的にかなり知名度が低いと思います。
実際、ワシ自身も全く知りませんでしたなぁ。
北欧のジャズ・シンガーによく言えることですが、
彼女もポップとジャズの両方から影響を受けてきたのが、
選曲、歌の表現方法からはっきりわかりますな。
60〜70年代のアメリカのフォーク路線として
捉えることができるアコースティック・サウンドが特徴的。
リッキー・リー・ジョーンズ、ナンシー・ウィルソン、
ポール・サイモンから影響を受けてきたのも非常に納得できます。


2004年発売の2枚目の本アルバムもいきなり、
サイモンのカヴァーを1曲目に持ってきている。
ソフィア自身のオリジナルが4曲、特にM2「When About To Leave」は
感情を抑えた直線的な表現がスウェーデン的な感じがする佳曲。
またM4の「Miss You」のテイストがレオン・ラッセル
名曲「Song For You」と似たテイストで3分足らずだが完成度が高い。
また、チェロがいいアクセントになっていて印象に残るので、何度も聴ける。
ジャクソン5の「Never Can say Goodbye」が決してコテコテにならず、
さりげなく透明感のあるゆる〜い北欧流ストリングサウンドに仕上がっているのが面白い。
ピアノ・トリオ+チェロのカルテットの演奏に乗り、
少し舌っ足らずでキュートな声ながらも、
奥行きのある自然な表現を併せ持っているのが素晴らしいところ。
ジャケットのような可愛さ、オシャレ一辺倒で終わっているアルバムではあらず。


スウェーデンprophoneからリリースされた
2002年のアルバムはオールカヴァー。日本では結構売れたとのコメントあり。
2006年には3枚目がリリースされる。
スマトラ島津波で失ったボーイフレンドへのトリビュートアルバム。


HMV,Sofia Pettersson



●Sofia Pettersson“That's Amore”2004


1 Nobody(Paul Simon
2 When About To Leave(Sofia)
3 Tht's Amore(Brooks/Warren)
4 Miss You(Sofia)
5 He's All Right(Sofia)
6 Music Music Music(S.weiss/B.baum)
7 It's Happening(Sofia)
8 Fool On The Hill(Lennon/McCartny)
9 When You're Smiling(Goodwin/shay/Fisher)
10 Never Can say Goodbye(C.Davis)

Personnel: Sofia Pettersson(vo),
Petter Bergander(p), Martin Hoper(b),
Ola Bothzaen(ds), Markus Sandlund(cello)
Recorded in Studio Arctic Tone
Label:Prophone Records
Music? Film? Production? | Ajabu!