コーヒー&シガレッツ

Coffee & Cigarettes



以前から気になっていた「コーヒー&シガレッツ」「を観た。
ジム・ジャームッシュ作品で、10年以上に渡ってあためてきたプロジェクトだ。
11本のショートストーリーなのだが、コーヒー。
たばこを嗜みながら、それぞれが一癖あったり、ふた癖も?
あったりする内容になっている。全11本もあると、
おそらく人によって好きなストーリーが分かれてしまうと思う。
個人的に好きな作品として「NO PROBLEM(問題なし)」をあげてみる。
フランス生まれの黒人同士で久々の再会をするのだが、
誘われた友人が誘った方に「本当に何も問題ないのか」
と何度も尋ねても、答えは「問題なし」の一点張りの会話に終始する。
「アビヤント(また)」と言って、友人が帰ったあと、
実は意外なところに「問題あり」ということがわかる。
他人にとってはどうでもいいようなことって、
言えそうでなかなか言えないよなぁと考えさせられてしまう。
他の作品もそれぞれよく練られており、ほんとに身近によく起こる話だ。
何気のない話、状況などを自然に表現するというのは逆に難しいのかもしれない。
そうでなくても、普段から演技しているような生活スタイルの多くの現代人にとっては。